私の祖母はレビー小体型認知症です。
レビー小体型認知症では、認知機能の低下や幻視(幻覚)を見たり、パーキンソン病の症状がでたりします。
これまでは何とか1週間ぐらいは1人暮らしをできていたのですが、被害妄想もひどくなってきており、パーキンソン病も進んできたため、1週間も1人暮らしをさせるのは難しくなってきていました。
(私と母が交代で祖母の家に帰っていたのですが、私と母、どちらかが帰った後、1週間あけて次の人が帰っていたので)
祖母を施設に入れることも考えたのですが、施設には絶対に入らないと言って話すら聞いてくれません。
まぁ、どのみち入院先からも文句を言って帰って来たところなので(笑)、どこに行っても不満ばかりになることは目に見えていました。
(以前は私の家での暮らしでも文句を言って、自分の家に帰ってしまったので。)
私達家族は、それなら祖母の望み通りに1人暮らしを継続できる環境を整えてあげることが1番いいのかな。という結論に達しました。
そしてどうにか祖母が1人暮らしをできるよう、ケアマネージャーさんに相談することにしました。
ケアマネージャーさんは、認知症の人は家にこもりっきりになりがちで、そうなると脳に刺激がなく、認知症がどんどん進んでしまう可能性が高いと言い、まずは週に1回からでもデイサービスを利用しましょう。とのことでした。
また祖母のパーキンソン病の症状には歩く訓練が大切になるので、デイサービスで歩行訓練ができることも良いことでした。
祖母は最初「デイサービスに行かなくてもトイレに行ったりするので十分歩いている」と言って家族の説得に応じてくれませんでした。
しかし祖母は認知症になる前から、人前ではすごく気を使う性格だったので、基本的には病気になってからも、家族以外にはニコニコと愛想よく振る舞い、相手の意見に合わせるクセが残っていました。(機嫌の悪い時以外)
クセのすごい所は、認知症になっても変わらないところです。
後日、ケアマネージャーさんが祖母にデイサービスを進めに家に来ると、ニコニコしながら「そうして下さい」とすんなりとOKとなりました(笑)
ただ、私と母は少し、いや、かなり心配でした。
認知症になってからの祖母は、その時の気分で意見がコロコロ変わってしまうからです。
人前では、ニコニコするクセの勢いで、素直に相手の意見に合わせることができるのですが、後になって「そんなこと知らない」だとか「そんなこと言ってない」と言うことが多くなっていたからです。
また、何か都合が悪くなると、何でも人のせいにするようにもなっていました。
なので母は念入りに祖母に確認しました。
母:「お母さん、デイサービス行くの?」
祖母:「うん、行くよ。歩くの頑張って、畑仕事せないかんからね。」
母:「畑仕事は難しいかもしれんけど、歩く練習はせなあかんって病院の先生も言ってたしね。」
祖母:「そうじゃ、はよ治さないかん!」
母:「1回リハビリしたぐらいじゃ、治らないんやで?1年ぐらいは頑張って行かなあかんで!」
祖母「わかっとる。」
母:「それじゃあ、お母さんが行くって言ったから契約するよ」
祖母:「そうしない。(そうしなさい)」
こんな感じで、最初のリハビリの日まで、毎日のように同じ様なやりとりを繰り返しました。
しかし前日ぐらいから、祖母の気持ちが変化しだします。
「もうリハビリは必要ない」だとか、「歩く練習は家でもできる」とボソボソ言うようになりました。
おそらく急に不安になってきたのでしょう。
しかし毎日のように、1度契約すると絶対にデイサービスに行かなければならないと祖母に言い聞かせ、祖母が「デイサービスに行く」と言ったことを毎日のように確認していたので、「お前が勝手に契約して!」と母のせいにすることもできません。
そして当日、「体がしんどい」や「頭が痛い」と言いだす祖母に、「熱がなければ行かないとダメ!」とこちらも絶対にゆずらなかったので、渋々、祖母はデイサービスに行くことになりました。
行くまでは「イヤだイヤだ」と言っていた祖母も、デイサービスから帰ってくると「足が軽くなった」だとか、「いい人達だった」と満足げだったので、母と私もひと安心でした。
ケアマネージャーさんは「ほとんどの方が最初はデイサービスを嫌がるけれど、慣れてくると楽しんで通う方が多い」と言っていたので、祖母も楽しんで行ってくれればという思いでいました。
しかし、その思いもかなわず、次の日に被害妄想がおこってしまいます😓
では、今回はこのへんで。
被害妄想の出来事については次回書かせていただきます!