入院後は少し被害妄想がマシになっていた祖母ですが、グループホームに戻ってからというもの、徐々にですが以前のように被害妄想をおこすようになっていました。
私と私の母が祖母を入院させようと思ったのは、
「祖母がグループホームでホームに対して文句ばかり言っていたこと。」
「私の母に対して祖母が持っている悪いイメージが少しでもなくなれば。」
この2つが1番重要な目的でした。
日々の生活で不満ばかり持ち不機嫌でいることは、施設のスタッフの人に迷惑がかかることはもちろんですが、祖母自身の心も苦しいはずです。
それは私の母に対して悪いイメージを持ってしまったことも同様で、自分(祖母の)の娘に対して会うたびにイライラしてしまうというのも、1番苦しい思いをするのは祖母自身だと思います。
入院させることで祖母が少しでも心穏やかに過ごせるようになればと思い入院をさせたのですが、前回書かせていただいたように、再びグループホームに対して不満を言うようになってしまいました。
そして今回は入院以来、悪いイメージを持たなくなっていた私の母への文句も言うようになってしまった時の話です。
私は祖母の様子を見にグループホームを訪れたのですが、祖母は体がきついと言って自分の部屋で横になっていました。
私:「おばあちゃん、起きてる?」
祖母:「だれね?ムーちゃんね?」
私:「そうやで。久しぶり!」
祖母:「今までどこ行ってたんね?」
私:「兵庫県の自分の家やで。昨日、宮崎に帰ってきたんよ。」
祖母:「そうね、何も持ってきとらんやろ?」
私:「え?お菓子は持ってきたけど(笑)。食べる?」
祖母:「うん、食べる!こりゃ美味しそうじゃね。」
ここまでは機嫌よくしべっっていたのですが、お菓子を食べて一息つくとホームへの愚痴がはじまし、そのうち母に対しての文句にかわっていきました。
祖母:「もう、ここは変な人ばっかりじゃ!」
私:「なんでよ、富さんやメグさんもおるやろ?」(祖母のお気に入りの人達)
祖母:「富さんはいっつも家に帰りたいって言っとるよ。メグさんは休んでばっかじゃ。」
祖母:「ここにおってもなんちゃならん。私も帰るからね。」
私:「足がもうちょっとよくなったら帰れるけど、今は難しいんじゃない?」
祖母:「そげんことないよ。家に帰ったらすぐによくなるじゃろ。」
私:「家に帰ってからじゃあかんのよ(笑)、よくならんと危なくて家に帰られへんわ。」
祖母:「いや、わたしゃ帰るからね。お前のお母さんは勝手にこんなところ連れてきて(怒)」
私:「そりゃ、おばあちゃんのことを心配したからよ。1人暮らしはもう危ないから。」
祖母:「いや、あの子は私に家にいてほしくないんじゃろ。あの家は私とお父さん(私の祖父)が建てたのに。」
私:「べつにお母さんはおばあちゃんの家をのっとるわけじゃないんやから(笑)」
私:「今は兵庫県におって、もうすぐしたらまた会いに来るって言ってたわ。」
祖母:「もうわたしゃ帰るよ!」
このような感じで、1度スイッチがはいってしまうと落ち着くまでずっとこの調子です。
入院中や入院直後は私の母(祖母の娘)に対して悪いイメージを持たなくなっていたのですが、ついに入院前のように母の文句を言う祖母に戻ってしまいました。
この何日か後に、祖母の姪っ子であり祖母の入院を勧めてくれた「よっちゃん」が祖母の様子を見にきてくれたのですが、その時も私の母の文句ばかりでした。
よっちゃんも「入院前に戻ってるやないの!」と驚いていました。
祖母の被害妄想は入院しても治らなかったので、この先も治る可能性というのは少ないと思います。
まわりの家族としては大変なこともありますが、1番苦しいのは被害妄想をおこしている本人だと思います。
だからこそ祖母の発言にいちいちイライラせずに、できるだけ落ち着かせてあげるということを忘れず、祖母と向き合っていけたらと思います。
(この気持ちを忘れないように気をつけなければ 笑)
では今回はこのへんで。