10人姉妹

スポンサーリンク

スポンサーリンク

みなさん、突然ですが何人兄弟(姉妹)ですか?

私が子供の頃は、2、3人兄弟が1番多かったようなのですが、祖母(現在85歳)の生まれた時代は7、8人兄弟なんて当たり前だったようです。

そんな時代に生まれた祖母は何と10人姉妹!
奇跡的に10人全員が女性の姉妹なんです!

祖母は10人姉妹の3女に生まれ、1番下の妹とは20歳も離れています。

歳が離れていても、みな仲が良く、近所(徒歩15分以内)に住んでいる4人とは特に仲がいいので、祖母はよく姉妹でご飯を食べたり、買い物に行ったりしていました。

しかし祖母がレビー小体型認知症になって以来、徐々に会う機会も減っていきます。
(祖母は体がキツいと言う日が多く、足も歩きずらくなっていたので)

とは言っても、私や母が祖母と暮らせない期間(月に1週間〜10日)には必ず1度は遊びに来てくれていました。

お惣菜なんかを買って来てくれ、お昼を一緒に食べ、少しおしゃべりをするという感じで過ごすのですが、祖母は機嫌が良い時はまともな会話ができるので、祖母の姉妹は「とても認知症にはみえない」と言っていました。
(電話でも普通に会話ができていました)

祖母の姉妹には、祖母が良くしてもらい、大変ありがたいのですが、姉妹は祖母の認知症があまりひどいと感じておらず、また姉妹のほとんどが認知症の人がどういう言動や行動をとるのかを知りません。

そのこともあり、私と母が祖母を介護する上でちょっと困ってしまうこともありました。

祖母はよく体の痛みや不調を訴えるのですが、そのほとんどが「思い込み」による痛みだったり、病院では治すことができない不調(パーキンソン症状など)だったりします。

私と母は「病院に行っても治らないよ」と言うのですが、祖母は「病院に行きたいという」自分の思いが通らないと凶暴化してしまいます。
(祖母が怒った時の状態はこちら)

そして妹にこのような電話をするようになります。
(このころの祖母は自分の思い通りにならないと、平気で嘘を言うようになっていました。)

祖母:「めいちゃん(妹)、みっちゃん(私の母)が病院に連れて行かんよ。

妹:「どうしたんね?

祖母:「お腹が痛くてたまらんがね。もう5日も便がでとらんのよ。どこの病院に行ったらいいじゃろか?

妹:「お腹なら◯◯病院がいいんじゃなかろうか。

祖母:「そしたら、そこに連れて行ってもらわないけん!

こんな感じで、妹は祖母の言うことを信じて、病院をすすめてしまうのですが、実際は1日便がでていないだけで、この電話の数時間後には、トイレに行き、何事もなかったかのように1日を過ごします。
(ちなみに前日には便秘薬を飲んでいるので、便がでることはわかっていました)

しかし介護する私や母にしてみれば、このトイレに行くまでの数時間が大変なんです。

祖母は妹が「◯◯病院がいい」と言ったことだけが頭に残るので、自分が嘘を言ったことなど忘れて、私や母に、妹が「◯◯病院にいきなさい」って言っていたと延々と言ってきます。

また祖母は、自分のこだわる事柄に関しては忘れずに覚えていることが多く、自分の体の調子が悪くなると「誰々が◯◯病院がいいって言ってたから連れて行って!」という具合になります。

例えば、自分の足の調子が悪くて歩きづらいのに、その良いと聞いた病院が内科だとしても行こうとします。

私や母がいくら「足だから、内科に行っても意味が無い」と説明しても、機嫌が悪い時の祖母は人の話が耳に入らないようで、自分の願望ばかりを言い続けます
(この時は、祖母は私達の話は聞こうとせず、「◯◯病院に連れて行って!」ということを言い続けます。)

2日に1回は「病院に行きたい」と騒ぎだすので、私と母は困っていました。

このような状態が続いたので、母は祖母の姉妹に、祖母の状態を説明し、病院関係の話はできればやめてほしいと言いました。

しかし祖母の姉妹は、祖母がそこまで酷い状態だということの実感がないからなのか、その後も何気ない会話の仲で、病院関係や接骨院などの話をしてしまうみたいでした。

そうなると祖母はことあるごとに「◯◯病院がいいって聞いたから連れて行って」や「◯◯接骨院に行ったら足が治る」と言い続け、私と母を困らせます。

パーキンソン病の症状で足が悪くなっていたので、病院でも接骨院でも祖母の足は治らないのですが、祖母は認知症なのでそのことを理解できません。

祖母の姉妹の言動までコントロールすることはできないので、私と母はあきらめていたのですが、ついに祖母の姉妹も理解してくれる出来事がおこります。

しかし、その出来事がおきて以来、姉妹は祖母の家に遊びに来てくれなくなってしまいます。

その出来事についても書きたいところですが、今回はこのへんで。

祖母の姉妹が遊びにこなくなった出来事については、次回書かせていただきます。

スポンサーリンク

よろしければ、シェアして下さい!

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です