グループホームでの友達

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祖母がグループホームに馴染めない1つの理由として、仲の良い友達ができないということがありました。

祖母が入居した時は、認知症が祖母よりも進んでいる方がほとんどでした。
祖母は認知症ですが、症状は他の入居者の方達と比べるとまだ軽い状態だったので、他の入居者の方の行動がおかしく思えることが多々ありました。(その時の出来事はこちら)

祖母の被害妄想も影響して、同じホームで暮らしている人たちのことを「変な人たちと暮らしている」(入居者の方には本当に失礼な言い方ですいません)と思ってしまうらしく、なかなか仲良くなるということが難しいようでした。

しかし、祖母が入居してから2ヶ月がたとうとした頃に、新しくホームに入居してきた方がいました。
(ここからはその方を「富さん(仮名:とみさん)」と呼ばせていただきます。)

富さんは祖母と同じ町の出身です。家は少し離れているのでお互いに面識はありませんでしたが、何かと2人は話が会うようでした。

私も何度か祖母の様子を見に行った時に富さんと話をしたのですが、富さんは祖母よりもしっかりとしており、一見すると認知症とわからないほど様々なことを覚えています。
昔の祖母の暮らした町の様子や、最近の様子まで。

祖母の近所の話しなのに、少し離れて暮らしていた富さんのほうが覚えているんじゃないかと思えるほど、様々なことをしっかりと覚えています。
(ただ、やはり富さんも認知症なので、ホームのことを病院と思っているようです。)

それにホームには1度あいさつや会話をしたぐらいでは、私のことを忘れてしまう人がほとんどですが、富さんは私と会ったこと、話したことを覚えてくれているようでした。

認知症の症状の度合いでは祖母よりも軽いようだったので、祖母も富さんを「変な人」とは思わず、会話を楽しめるようでした。

祖母には携帯電話を持たせていたので(携帯電話を持たせている理由はこちら)、1日に何度かはホームでの不満、ホームに入れられたことの不満の電話がかかってきていましたが、富さんが入居してからは、少しだけですが(笑)、かかってくる電話の回数がへりました。

おそらく富さんが、祖母のホームでの暮らしを少し落ち着かせてくれる存在になっているんだと思います。

祖母は体がきついと言うことが多いので、日中よく部屋で横になっていることが多いです。
でも富さんが入居してからは大広間(日中みんながいる場所)で過ごす時間も少し増えたようで、たとえ部屋に戻ったとしても時々ホームのスタッフの方に「富さんを部屋に呼んできて」とわがままをいい(笑)、部屋に来てもらいおしゃべりをしているようです。

また、ホームのスタッフの方の中にも祖母のお気に入りの方ができたようです。
こちらはメグさん(仮名)と呼ばせていただくことにします。

メグさんは、話し方や接し方でもすぐに気づいたのですが、すごく雰囲気の柔らく、優しい方です。
私達でも「話が合う人、合わない人」がいるように、認知症だからといって、そういったことは私達との違いはなく、「やはり話の合う人、合わない人」というのはいるものです。

祖母にとってはメグさんは、昔からの友達のように気兼ねなく接することのできるタイプの人のようで、冗談を言ったり、遠慮なく話をしたりできるようでした。

私のときにはそうでもないですが、祖母は私の母の顔を見ると顔が険しくなりがちですが(笑)、メグさんの顔を見ると、とたんに笑顔になるので、祖母にとってはすごく心の支えになってくれている存在だということがわかります。

富さん、メグさんという存在のおかげで、少しは祖母も落ち着いてホームで暮らすことができそうです。
このまますんなりとホームでの暮らしに慣れてくれればいいのですが。

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