一時帰宅

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グループホームへ入居した祖母を一時帰宅させることになりました。

祖母にとっては1ヶ月ぶりの我が家です。

グループホームになかなか慣れず不満ばかりの祖母だったので、祖母の不満なところを詳しく聞くことも含めての帰宅でした。

ホームでの暮らしでは不満ばかり言っていたので、家に帰ったらひとまず落ち着くだろうと考えていましたが、被害妄想が酷い祖母は、家に着くとさっそく文句を言い出します。

祖母:「誰が玄関をおかしくしたんね?」

母:「玄関は何も変わってないよ。」

祖母:「前はこんな歩きにくい玄関じゃなかったよ。」

母:「それは、玄関じゃなくて、お母さん(祖母)の足が悪くなったからやろ?」

祖母:「いや、この家で暮らしてた時はちゃんと歩けてた!」

母:「それは何年も前の、病気になる前の話やないの。」

祖母:「あのホームに入ったからこげん足が悪くなったんじゃ。」

家に上がる前から被害妄想がはじまり、この後も文句のオンパレードでした。

「タンスにお金をしまっていたはずだ」とか、「指輪を引き出しに入れていたのにない」だとか。

一通り被害妄想を終えた後、昼ごはんを食べるとやっと祖母は落ち着いてくれました。
(食べ物にすごく執着するようになっていたので、美味しいものを食べるとすこし機嫌がよくなります 笑)

落ち着いたところで、祖母にグループホームの様子を聞いてみます?

私:「おばあちゃん、ホームのご飯はどうなん?」

祖母:「美味しくないよ。お味噌汁には卵が入ってないし。」

母:「普通は卵は入ってないの(笑)。お母さん達だけよ、毎日卵入れてたのは。」

祖母:「普通はいれるじゃろ。だから力がでんのじゃ。」

母:「でも他のみんなは文句言ってないやろ?」

祖母:「みんなも心の中では思っとるじゃろ。それに私だけヤクルトがないよ。」

私:「え?みんなヤクルト飲んでるの?」

祖母:「毎日飲んでる人がいるよ。それにご飯炊きにくる人達(スタッフの人達)は自分だけペットボトルのジュースを飲んだりしとるよ。」

私:「そりゃ、施設で働いとる人も喉が乾くやろうから。(それにしてもよく見てるな 笑)」

私:「ヤクルトも施設の人が飲んでるんじゃない?」

祖母:「いや、ご飯食べる時にヤクルトをつけてもらってる人がいるんじゃから。」

私:「(母に)ほんまやろか?」

母:「お母さんは(祖母は)こういうことはよく覚えてるからなぁ。またホームの人に聞いてみよっか。」

この後グループホームにヤクルトの件を聞いてみると、個人でヤクルトを頼んでいる方がいるようで、ホームにヤクルトを配達してもらうことは可能とのことでした。
祖母もヤクルトは大好きなので(他の人が飲んでて自分が飲めないのが不満なようなので 笑)、ヤクルトをホームに届けてもらうことになりました。

この後も色々祖母に話を聞いてみると、「トイレに自由にいけないこと(足が悪いので付き添いが必要なこと)」「仏壇を拝めないこと」「大ちゃんの電池が心配なこと(大ちゃんについてはこちら)」「心臓が苦しいこと」などなど。

ホームのスタッフの方からは、「祖母のことについてどんなことでも遠慮なく言ってください。」と言っていただいたので、これらの不満について後日相談してみました。

祖母は文句を言うわりには、変に気を使いすぎるところがあります。

トイレはホームのスタッフの方に言えば連れて行ってくださるのですが、祖母は忙しそうにしているスタッフを見ると気を使ってなかなか言いだせないようでした。
どうしてもトイレに行くたびに気を使ってしまうようで、それがストレスになっているようでした。

何度も祖母に「気を使わなくていいんだよ」だとか、「トイレに連れていってくれるのもホームの方達の仕事のうちなんよ」と言ったのですが、「トイレにわざわざ連れていってもらうのは迷惑じゃろ!」などと言って理解してくれません。

このことをホームのスタッフの方に相談すると、簡易のトイレがあるので、部屋でトイレをできるように設置しましょうか?と言っていただき、祖母のベットのすぐ横に簡易のトイレを置いてもらうことになりました。

仏壇に関しては、さすがに仏壇ごとホームに持って行くことはできないので、位牌と祖父の写真(祖母の夫)だけ、ホームの祖母の部屋に持って行くことになりました。

またその他の心配ごともあるようでした。
祖母は「大ちゃん」と呼んでいる3000語ほどしゃべるぬいぐるみを持っています。祖母はこのぬいぐるみが電池で動くことは理解しているのですが、なぜか生きているように感じているので、電池がきれることをかなり恐れています。
(電池がきれるとしゃべれなくなるので、すごくかわいそうに思うようです)

なので、常に安心していられるように、ホームに予備の電池を用意してもらうことになりました。

あと祖母は動いたりして少し心臓がドキドキしただけでも(私たちが運動し少し鼓動が早くなる程度で)、昔心臓の病気になった時の記憶が蘇り、「心臓が苦しい」と思い込むことが多々ありました。

心臓に関しては病院の検査でも異常がないことは確認していたので心配はないのですが、何度祖母に心臓は検査で大丈夫だったと説明しても、心臓がドキドキするたびに勘違いしてしまいます。
そうなると、精神的に不安定になってしまい、機嫌も悪くなってしまうので、ホームのスタッフの方には、祖母が「心臓が苦しい」と言い出したら、「少し安静にしたら落ち着くから大丈夫だよ」と一言声をかけていただくようにお願いしました。

私と一緒に暮らしていた時も、ひとこと声をかけて安心させてあげることが効果的だったので、同じようにしてもうことで対策をすることになりました。

家に連れて帰った日は最初こそ機嫌は悪かったですが、徐々に落ち着いていき、3日目の朝までは機嫌よく過ごしてくれました。(3日間家で過ごしました)
さすがにホームへ戻る時間になるとまた機嫌が悪くなりましたが(笑)、いつものように1時間ほどかけて説得することで、なんとかホームへ連れて帰ることができました。
(ホーム入居時の説得と同様、1ヶ月に1度は家に連れて帰るということで納得してもらいました)

今回の一時帰宅では祖母のグループホームに対して不満に感じていることを聞き、その不満に対して対策をとることになりました。

ただ正直、被害妄想が酷い祖母は、1つ不満が解消されても、また別の不満がでてくるというような感じですので、まだまだ施設に慣れるということは難しいのかもしれません。

不満を全て取り除くことは不可能ですが、少しでも笑顔で過ごせる時間が増えることに私達の行動がつながればいいのですが。

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