認知症介護とご近所付き合い(ご近所の評判)

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みなさんは家族の誰かが認知症になった場合、ご近所にそのこと(家族が認知症になってしまったこと)を話しますか?

私達家族の場合、基本的に祖母と離れて暮らしているので(兵庫県と宮崎県)、祖母のご近所付き合いについて、あまり詳しくは知りませんでした。

祖母の介護のために宮崎県に行くようになってから、時々、回覧板を持って来てくれたり、自治会費を集めに来る方と少し話をする機会はありましたが(近所の方も祖母の変化には気づいていないようだったので)、あえて祖母の病状を詳しく説明はしていませんでした。
(少し体が弱ってきているので介護に帰ってきているというようなことは話しましたが。)

近所の方も会えば気持ちよく挨拶をしてくれるような地域でしたが、祖母が認知症だということを言えば、噂を聞きつけて、万が一ではありますが、悪意のある人が(訪問販売などが)来ないとも限らないので、祖母が認知症であることは言わないようにしていました。
(祖母の暮らしている地域は、噂がすぐに広まる地域なので😅)

私と母が交代で、月の半分以上は祖母の介護に帰っており、祖母が1人になる期間もヘルパーさんや訪問看護さん、デイサービスやケアマネージャーさんの協力もあったので、近所の方に迷惑はかけないだろうと思っていたのですが、認知症が進むにつれて、いろいろと近所の方に迷惑をかける行動をとるようになってしまいます。

今となっては、もう少し早く祖母が認知症であることを近所の方に説明すればよかったかなと思っています。

買い物に連れて行ってもらう

祖母が1人暮らしの期間は、買い物はヘルパーさんにお願いしていました。
しかし買い物に行ってもらえる日が決まっていたので(週に2回)、祖母は不満に思っていました。

そのような時に、たまたま近所の方が自治会費を集めに祖母の家に来たそうで、その時に祖母が「足が悪くなって、1人では買い物にいけない」というようなことを言ったようです。

近所の方は親切なので「買い物に連れて行ってあげるよ。」と言い近くのスーパーに車で連れて行ってくれました。

祖母はレビー小体型認知症からくるパーキンソン病の症状で、車の乗り降りも大変なくらい足が動きづらくなっていたので、大変面倒をかけたと思うのですが、気持ちが落ち着いている時の祖母は、会話自体はまともに成立するので、近所の方も認知症だとは思わなかったようです。

1度の買い物くらいなら、まだよかったのですが、その後も接骨院に連れて行ってと頼んだり、銀行に連れて行ってもらったりと、祖母は遠慮なしに頼むようになってしまいました。
(パーキンソン病なので接骨院に行っても治らないし、お金もいろんな所に隠しまわるので、祖母にはあまり持たせないようにしていたのですが)

ヘルパーさんが祖母からそのことを聞き、私達家族に教えてくれたので、近所の方には後日、祖母が認知症だということを話し、これからは祖母がご迷惑をおかけしないようにしますとお詫びに行きました。

頻繁に電話をする

祖母は認知症になって以来、できないことが増えてはいましたが、電話をかける能力だけは全く衰えていませんでした。

私の家にも毎日10回ほど電話がかかってくるので(笑)、祖母のことを心配せずにはすみますが、さすがに1日に10回もかかってくると、「またか」という思いがでてきてしまうのも事実です。
(祖母は被害妄想が酷いので、電話のほとんどが母に対する文句です😅)

母は、毎日文句を言われるので大変ですが、自分の親なので、なんとか割り切って電話を受けていました。

祖母がこれだけ電話をするのは私達家族にだけだろうと思っていたのですが、祖母は自分が気になったことに関しては他人にも何度も何度も電話をかけるようになってしまいます。

近所の方に、祖母の畑の草刈りをお願いした時の話です。

祖母は毎年、自分で草刈りをしていたのですが、もちろん今はできなくなってしまいました。
私が介護で帰った時に草刈りをすると言っていたのですが、祖母は草が伸びているのが気になりすぎて、近所で草刈りの仕事を請け負ってくれる方に勝手に頼んでしまいます。

近所の方は「3日後に伺いますね」とおっしゃったそうなのですが、祖母は日にちの感覚がわからなくなっていたので、草刈りに来てくれるまで、毎日何度も電話をしたようでした。

祖母は認知症になって以来、自分の気になることがあると周りの状況を考えることができなくなっていました。

後日、草刈りをしていただいた近所の方の家にお礼もかねて伺うと、やはり祖母が少しおかしいと感じていたみたいでした。

電話が何度もかかってきて、早い時には朝の6時に電話がかかってきたこともあると言っていました。

私は祖母が認知症だということを説明し、「ご迷惑をおかけしました」とお詫びすると、あちらの方も「何かあったらいつでも協力するよ」と言ってくれたので良かったのですが、やはり祖母が認知症であることを近所の方には言っておくべきだったと思いました。

家族の悪口を言う

祖母は被害妄想が酷くなっており、娘(私の母)に通帳やお金などを盗られたと言うようになっていました。
(その時の出来事についてはこちら)

家族やヘルパーさん、訪問看護さんなどは、祖母がレビー小体型認知症の影響で被害妄想(物盗られ妄想)になっていることを理解してくれていたのですが、祖母の病気を知らない近所の人にも自分の被害妄想(物盗られ妄想)を話すようになっていました。

被害妄想(物盗られ妄想)の初めの頃は、「自分の娘に通帳を盗られたなんて、恥ずかしくて誰にも言えん!」と世間体を気にしていたのですが、認知症被害妄想(物盗られ妄想)が進んでいくにつれて世間体を気にすることもなくなってしまいます。

回覧板や自治会費を持って来てくださる近所の方にも「娘が通帳を盗んだ」というような話しをしていたみたいなのですが、その方は、自分の親も認知症だったため、私の祖母が被害妄想(物盗られ妄想)になっていると気づいたようでした。

このように、認知症の被害妄想(物盗られ妄想)を経験したことがある人は、理解してくれるのですが、そのような経験のない人が長年ご近所付き合いがある人から、そのような話しを聞くと信じてしまう場合があります。

そうなると、介護をしている家族にとっては、さらに精神的な負担が増すことにもなりかねません。

そうなる前に、ご近所の方には認知症被害妄想(物盗られ妄想)で、どのような言動や行動をとったりするのかということを具体的に話しておくことが大事だと思います。

世間体などもあり、「家族が認知症になった」というのは話しづらいことだと思います。
しかし、上記の経験から、良好な近所付き合い、ご近所に迷惑をかけないためにも、できるだけ早く病状については話しておくべきだと感じました。

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