以前、祖母は1度、デイサービスを始めたのですが、どうしても行きたくないと言うので(デイサービスを始めるタイミングも悪かったので)、中止することとなりました。
(その時の様子はこちら、その1、その2)
骨折が治ったばかりだったこと、冬の寒い時期だったこともあり、1度目は祖母をデイサービスに行かせることに失敗したのですが、今度は少し暖かくなり始めた3月に再チャレンジすることになりました。
祖母は被害妄想とうつ病の様な精神的に落ち込んでしまう症状が酷くなっていました。
家にずっといると、ベッドで横になっているかお金や通帳などを隠しまわることが多くなっていたので、外に出て気分転換をすることが必要でした。
しかし、祖母はデイサービスであれ、何であれ、自分の思い通りにならないと不満ばかり言うようになっていたので、私達家族はケアマネージャーさんに相談し、できるだけ祖母の不満が少なくなるようなデイサービスを探すことにしました。
祖母が以前デイサービスに行った時に不満に感じていたのが「朝が早いこと」「デイサービスが遠いこと」でした。
祖母はレビー小体型認知症の症状の1つであるパーキンソン病の影響で足が歩きずらくなっていたのですが、特に朝起きた時は1番動きずらいようで、機嫌もよくありません。
また、車に揺られることにすごく敏感になっていたので、長時間、送迎のために車に乗ると(20分以上)、そのせいで足や腰が悪くなるという思い込みもありました。
このようなこともあり、朝は少し遅めで、近場のデイサービスであることに加え、ケアマネージャーさんのアドバイスで、少人数制のデイサービスを探すことになりました。
祖母のように不満ばかり言うタイプの人には、少人数制のほうが色々お世話をしてもらえるのでいいようです。
ケアマネージャーさんにご協力いただき、朝のお迎えが遅めで、家から車で5分の距離にあり、少人数制のデイサービスを見つけることができました。
祖母は「行きたくない!」と言っていましたが、祖母の体と心のためにもデイサービスが必要だったので、長時間かかりましたが(笑)、何とか説得しに成功し、まずは週に1回、デイサービスに行くことが決定しました!
正直、どのデイサービスに行っても不満を持つだろうことはわかっていましたが、慣れれば喜んで行く人も多いと聞いていたので、こちらも心を鬼にして、頑張って行かせ続けようと覚悟をしていました。
そして体験もかねて、新しく契約したデイサービスに行く日が来ました。
朝も9時半と遅めのお迎えだったこともあり、渋々ですが、祖母はデイサービスに行ってくれました。
そして体験も終わり、16時頃にデイサービスから帰ってきた祖母に話を聞くと「ご飯も美味しくて、いい所だったよ」と言っていました。
機嫌良く帰って来たので、私達家族もほっと一息つきたいところだったのですが、祖母は言うことがコロコロ変わるのでまだ安心はできません。
前回、1日でデイサービスをやめてしまった時は、デイサービスに行った翌日から不満を言うようになったので、次の日になってみないとわからないのがうちの祖母です。
案の定、次の日に不満を言いだします。
祖母:「私しゃ、もうデイサービスは行かんよ」
母:「なんで?昨日はいいところやったって言ってたやないの?」
祖母:「いや、あそこは人も少なくて寂しい感じがしたよ。」
母:「人が少ないから、よく面倒みてくれるんやないの。」
祖母:「それに足もよくならんがね!」
母:「そりゃ、1回でよくなるわけないやろ。デイサービスで歩く練習せなもっと足が悪くなるよ。それにご飯が美味しいって言ってたやないの。」
祖母:「ご飯はまあまあやけど、昨日はちゃんと歩けたのに、今日は足が動かんなっちょるよ!」
母:「毎日、朝起きたら足が動かんって言ってるやないの。」
祖母:「そげんこと言っとらん!」
こんな感じで、祖母のデイサービスをやめたいという気持ちが、デイサービスに対する悪い印象になってしまいます。
私達家族はケアマネージャーさんと「2ヶ月はがんばってデイサービスに行ってもらいましょう」という約束をしていたので、何とか週に1回、祖母を説得して2ヶ月間デイサービスに行ってもらいました。
時には、「私しゃ、今日は絶対行かんよ!デイサービスに休むって電話しときない!」と言ってパジャマのまま、頑としてベッドから動こうとしなかった時もあります。
しかし祖母は、他人には気を使うところがあるので、私が電話したふりをし、「おばあちゃん、デイサービスの人に休むっていったら、『とにかくお話だけでも聞きにお家にいかせていただきますね。着替えがしんどいようなら私達が着替えさせますよ!』って言ってたで」と言うと、数分後に起きてきて自分でせっせと着替えだします。
他人に迷惑をかけたくない気持ちが、休みたい気持ちより強いみたいで(私と母には全く遠慮がないのに 笑)、デイサービスのお迎えが到着するころにはきちんと用意して待っています。
何度も「今日はデイサービスを休む」というようなことがありましたが、何とか2ヶ月間がんばって行ってもらうことに成功しました。
しかし2ヶ月たっても喜んで行くというようなことはなく、無理矢理デイサービスに行かされているという印象が強いようで、どうしてもデイサービスの印象が良くなりません。
デイサービスに行かない日でも、祖母はデイサービスに対して不満を言うようになり、以前よりも機嫌の悪い日が多くなってしまいました。
私達家族も「どうしたものか。」と悩んでいたところ、ケアマネージャーさんが「他のデイサービスにも体験に行ってみましょうか?」と言うので、ダメもとで他のデイサービスに祖母を行かせてみることにしました。
祖母も、今のところよりは良いだろうという思いがあったみたいで、すんなり行く気になってくれました。
私達家族は「どうせ、また不満ばかりですぐに嫌だと言いだすだろう」と思っていたのですが、予想外にこの体験が祖母の気持ちを良い方向に導いてくれることになります。
それではこの体験については次回に書かせていただきます!