祖母の認知症は少しずつ進んでいました。
水を出しっぱなしにしたり、冷蔵庫を閉め忘れたり、残り物を冷蔵庫にしまうとそのまま忘れてしまったりなど、1人で生活をさせるのには心配なことが増えてきました。
また自分で朝、晩と薬を飲んでいたのですが、飲み忘れや、飲み過ぎということも時々ありました。
私と母は交代で祖母の家に手伝いに行っていたのですが、月に1週間〜10日ほどは祖母が1人で暮らすことになってしまいます。
祖母は自分の状態を客観視できないので「1人で何でもできる!」と思い込んでいるのですが、私と母は心配なので「訪問ヘルパー」さんと「訪問看護」さんに来ていただくことにしました。
訪問ヘルパーさんには、料理、そうじ、洗濯と、家事全般をやっていただくことに。
ただ、全ておまかせするというわけではありません。
訪問ヘルパーさんには必要最小限のことを手伝っていただくことになりました。
料理に関して言えば、お米を炊いたりするのは祖母にやってもらい、洗い物も自分でさせます。
洗濯も、洗濯機は祖母が自分で回し、干すのだけは、足がおぼつかなく危ないのでヘルパーさんにやってもらうことになりました。
正直、全部やってもらったほうが安心なのですが、そうすると、祖母の認知症がどんどん進んでいくことになる可能性があるのです。
認知症の方は今まで習慣になっていたことでも、しばらくやらない間に手順や方法を忘れていきます。
私や母が祖母と暮らしている間は、家事全般を私達が全てやるようになっていました。
しかし祖母が1週間〜2週間ほど洗濯機の操作をしない間に、洗濯機の操作を忘れてしまっていたのです。
病院の先生にも言われたのですが、無理のない程度のことなら、多少時間がかかっても本人にやらせてあがたほうが、認知症にとっては良い効果があるそうです。
認知症になると、色々なことが面倒になり、何でもしてもらおうとする人が多いようです。
また介護する側も、自分でしたほうが早くできるので、ついつい何でも手伝ってしまいがちです。
しかしこれは本人のためにはならないので、気をつけなければなりません。
もう1つの介護サービスである訪問看護では、「薬の管理」と「入浴の介助」をお願いすることになりました。
週に2回来ていただき、1日は祖母の入浴の介助と体調管理。(血圧や熱などを測ってもらいます)
もう1日は薬の管理と体調管理に来ていただくことになりました。
薬に関しては、お薬カレンダーを利用して管理することになりました。
(上記のような入れのもにいれ、1週間ごとに管理していました。)
祖母は自分で何でもできると思っているので、母が介護サービスを契約することに不満なようでした。
しかし1人暮らしをしたいなら「絶対に介護サービスを契約しないとダメ!!」と何とか説得し、新たに介護生活がスタートすることとなります。