今回は題名の通り、祖母が怒りっぽくなったり、普通では考えられないような妄想するようになった時の話です。
祖母が認知症になってから、性格の良くない部分が徐々に表面かしてき、わがままを言ったり、自分の都合の良い意見以外は、他人の意見を聞けなくなってきました。
祖母がお気に入りの整形外科に行きたがった時の話です。
祖母は脳外科でレビー小体型認知症と診断され、パーキンソン病の症状がでており、どんどん歩きづらくなっていました。
パーキンソン病は、現在の医学では残念ながら治せない病気なので、進行を遅らせる薬を飲み、歩く練習(リハビリ)をするしかありませんでした。
祖母はこのころ、認知症が少し進んでおり、パーキンソン病は自分のお気に入りの整形外科に行けば良くなると思い込んでいました。
祖母は認知症になってから昔の記憶の良いイメージだけで物事を判断するようになってしまい、それを否定するような意見を言うとすごく反発するようになりました。
脳外科の先生からは、リハビリの訓練は整形外科のような専門的なリハビリではなく、近くのデイサービスなどでもできるリハビリだと言われたので、母は送り迎えがあり1人の時でも行けるような所を探し、祖母にすすめました。
しかし祖母の頭の中では、以前マッサージを受けた整形外科のリハビリに行って足を揉んでもらえば良くなると思い込んでいました。
自分(祖母)の頭の中にある良いイメージだけで物事を判断してしまうんです。
母がいくら説明しても言い合いになるばかりで、全く聞く耳を持ちません。
それどころか、母のいない間に介護タクシーを自分で呼び整形外科に行っていました。
遠距離介護ということもあり、私たち家族が祖母の家にいない間の出来事でした。
祖母からすると「鬼の居ぬ間に〜」のような感じだったのかもしれません(笑)
後日、祖母から電話があり「整形外科でリハビリしてもらえることになったからね」と勝ち誇ったかのような電話がありました😅
祖母の話では診察後、整形外科の専門のリハビリでマッサージをしてもらい、次からもここに通うことになったという話だったのですが、母がその整形外科に電話をしたところ、祖母の話とは全然違うことがわかりました。
確かに診察した日は病院でマッサージをしてもらったそうなのですが、先生にすすめめられたのは医療保険を使った専門性の高い個別のリハビリではなく、系列の介護保険を使ったリハビリで、お年寄りが通うどこにでもあるようなリハビリなんだそうです。
そして、まだ契約もしておらず、送迎は行っていないのでそこに通うぐらいなら、家の近くの送迎のあるリハビリのほうがいいのではないのかと言うことでした。
(タクシーで行くと片道2000円以上はするので)
母が祖母に先生が電話で言ったことを話すと、すごい勢いで怒りはじめました。
祖母:「あんたがいらんことを言ったから先生が怒ってそんなことを言ったんやろ!」
母:「私は何も言ってません。先生が近くのリハビリがいいですよって勧めてくれたんやで。交通費も無駄になるし。」
祖母:「い〜や、お前がいらんこと言うからや!看護婦さんはリハビリ頑張りましょう!って言ってくれたんやから。私がお金を払うんやからね!」
母:「それはお母さん(祖母)の勘違い。」
祖母:「勘違いなんかしとらん!お前は嘘ばっかり言う!」
と、こんな具合いで理解してもらえません。
それどころか、
祖母:「お前(母)は私にお金を使わせんようにしとる!」
とまで言うようになりました。
看護婦さんはただ、「足を動かす練習を頑張りましょうね。」と言っただけなのに、祖母の中では、次からこの整形外科に通うことになったと自分の都合のいいように解釈してしまって、その思い込みが、いくらこちらが説明しても修正できないんです。
そして無理矢理リハビリを断られたと思い込み、これが1年半ほどたった今でも時々怒りだすことがあります。
またこのころから、すごくお金に執着するようになりました。
お年寄りの被害妄想は、祖母のように自分の思い通りにいかないと「誰かのせいにしたり」、「自分の間違いを認められなかったり」します。
また人にもよるとは思いますが、悪い思い込み(この時の話で言うと、母が無理矢理リハビリを断ったこと)は、忘れにくい傾向があるように感じます。
よく一般で言われる「根に持つタイプ」をより激しくした感じです😅
祖母の場合、1度スイッチが入ると怒りがおさまらないので、最近ではこちらが感情をおしころして対応するか、その場を離れるしか方法がないのが現状です。
(こちらが反論しても話は平行線のままで、より凶暴化してしまうので)
介護する側としてはストレスとの戦いにもなりますが、受け入れるしかないのかもしれませんね(笑)