これは何かの病気かもしれない。

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今回は、私たち家族が「これは何かの病気かもしれない。」と気づいたときの出来事を書かせていただきたいと思います。

2年ほど前になりますが、祖母が「畑に誰か人がいる」と電話をしてきたことがあります。
祖母の家の隣には畑があるのですが、今まで誰かが勝手に入って来たりすることはありませんでした。

私たち家族は心配になり、親戚に電話をして様子を見に行ってもらいました。
しかし親戚の話では、「誰もいなかったので見間違えだろう」ということでした。
確かに、祖母が「誰かがいる」と言った畑は、家の窓から見るとけっこう距離があるので、見間違えもあるのかなと私たち家族も思ってしまいました。

今考えると、認知症(レビー小体型認知症)の症状だとわかるのですが、この当時は祖母と家が遠いため(兵庫県と宮崎県)、電話で話す限りでは会話も普通で、そこまで物忘れも酷くなく、認知症(レビー小体型認知症)などの知識もなかったので気づけなかったんですね。

このころ、母は1、2ヶ月に1度ぐらいのペースで祖母の様子を見に宮崎に帰っていたのですが、その時はこのようなことを言うことも無く、少し自分勝手なところが増えたということ、足が少し悪くなってきたこと以外は、特にこれといった変化に気づきませんでした。
また祖母はこの時82歳になっていたので、こういう見間違いや、わがままが増えてくる年齢なのかなと軽く考えてしまっていたこともあったと思います。

ただこの後も、「カラスが木の上からじっとこっちを見てきて気持ち悪い」と言いだしたりすることがあったので、さすがに心配になってきました。

「これは1度病院で見てもらったほうがいい」と思い、母が祖母を病院に連れて行くために帰省したのですが、今度はその母のことを偽物と言いだし、怒りだしたのです。
何とか誤解を解き、脳外科に連れて行くと「レビー小体型認知症」という診断が下り、私たち家族はやっと祖母の病気に気づくことになります。

ほとんどの方は、自分の家族が認知症になるとは考えてもいないと思います。
認知症の知識を多少ですがもった今だと、たくさん認知症のサインがあったのにと思うのですが、この時の私たち家族は、あのしっかりした祖母がまさか認知症になるとは思ってもみなかったので、その考えが認知症のサインを見逃してしまう原因になったと思います。

なかなか難しいことではありますが、これからの高齢化社会では、お年寄りの様子の変化にできるだけ早く気づくことが大切になってくるのではと思っています。
早期発見することで、認知症の進行を遅らせたり、その後の介護する側の負担も軽減できる可能性が高くなります。
(私の祖母の場合、発見が少し遅れ、軽い被害妄想になっていたので、自分の気に入らない薬を飲まなかったりしていました)

とくに家族の中に1人暮らしのお年寄りがいる方は、気をつけて見守ってあげていただければと思います。

ところでなぜ祖母が母のことを偽物と言いだしたのか?については長くなりそうなので、次回に書かせていただきたいと思います!

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