このブログをご覧いただいている方には、「家族や知り合いが認知症です」という方もおられると思いますが、みなさんはどのような時に認知症だと気づきましたか?
私たち家族が祖母が認知症(何かの病気)だと気づいたのは今回書く出来事の少し後になります。
(本格的に祖母の認知症に気づいた時の出来事は次回書かせていただきます。)
今なら、あの時から祖母の認知症は始まっていたのでは?と思うのですが、この時は全く気づいていませんでした。
人間なら誰しも(たぶん)性格のあまり良くない部分ってありますよね?
祖母の場合、元々少し頑固なところ、自分の考えを押し通すようなところがありました。
(私も人のことを偉そうに言える性格ではありませんがw)
人にもよると思いますが、認知症になると、物忘れの他にも、この「性格の良くない部分」が私生活の中で強くでてくるようになるのではと思っています。
今思い出すと、あの時すでに認知症が始まっていたんだなと思う出来事があります。
祖父の1周忌の時、私の父、母、弟、姉、姉の子供2人、叔父、が祖母の家に集まった時のことです。
私は運悪く、1周忌当日に熱がでてしまい、みんなが食事に行く中、祖母の家で留守番することとなりました。
そしてみんなが食事を終え帰って来た時には、39度の高熱がでていました。
祖母は昔からすごく心配性で、ひつこいぐらいに心配する時があります(笑)
この時期は冬だったこともあり、インフルエンザがはやっていたため、私をすごく心配し、「〜を食べんね!」「〜はいらない?」などと、私が寝る暇もないほど心配してくれました(笑)
私はとりあえず病院に行こうということで、近所の病院に行ったのですが、インフルエンザの場合、発症から12時間以上たたないと判断がでないとのことで、検査ができませんでした。
祖母の家には、姉の子供(2歳と4歳)も泊まるので、もしも私がインフルエンザだった場合、子供にうつっては大変なのでみんなと離れた場所で寝ようと思っていました。
祖母の家に着くと姉が、「あんたは今日はあっちで寝てよ!(暖房もない隅っこの部屋)」と言ってきました。
私は当然、子供やみんなにうつしたくないので、そのつもりだったし、姉とはこんな感じで、遠慮なく話すので気にもならなかったのですが、これを聞いた祖母が、急に激怒しました!
祖母が姉に「あんたは自分のことばっかり考えて、ガガガガ〜〜!!!!!」みたいな感じで(笑)。
祖母の私に対する優しさはわかるのですが、この時、異常に怒っていたんですね。
叔父や母がでてきて、祖母をなだめたのですが怒りが治まりません。今度は叔父とのケンカになったりして、もうむちゃくちゃです(私が原因なんですけど)。
ただこの時思ったのが、怒り方がいつもより激しく、いくら話しても自分の考えばかりで、人の話を聞かなかったこと。
また今まで、孫(姉や私)にはあまり怒ったこともなかったので、少しおかしいなと感じました。
しかし、この時は私を心配してくれてのことだったので、あまり深くは考えませんでした。
祖母と一緒に暮らすことになった今だからわかるのですが、これは完全に認知症の症状だと思います。
今ではこんなことが、すごくありがたく思えるぐらいに、むちゃくちゃな理由で怒ったりしますから(笑)
ということで、周りのお年寄りで、以前より怒りっぽくなったり、怒り方が激しいかったり、人の意見を聞かなくなってきたりすることがあれば、少し注意深く見守ってあげていただければと思います。
では今回はこのへんで。