グループホームでの転倒

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祖母は私が面会に行くと、あいかわらずグループホームの文句ばかりを言っています(笑)

それでも私たち家族としては、ご飯を朝昼晩と食べさせてくれ、多くの人たちと暮らすグループホームで祖母が生活できることに安心感を持っていました。

祖母が1人で暮らしている時に比べると多くの人に見守られているので、本人は気づいていませんが(笑)、祖母にとっても良い環境で暮らせていると思います。

そんなグループホームの生活の中で1つ心配なことをあげるとするなら、それは祖母の足がどんどん動かなくなってきていることです。

祖母はレビー小体型認知症の影響でパーキンソン病のような症状がでており、足が動きずらくなっていました。

この症状はリハビリをしていても徐々に進行していくぐらいなので、リハビリをしなければどんどん症状は進んでいきます。

グループホームでも最初はリハビリをしてもらっていたのですが、祖母は歩くたびに「心臓が苦しい!」と言って機嫌がすごく悪くなるので、今ではほとんどリハビリをしていない状態でした。
(祖母が「心臓が苦しい」と感じてしまう理由はこちら)

そうなると足の動きは悪くなる一方なので、祖母はほとんど歩くことができなくなっていました。
(移動は車椅子を使っていました)

1人で歩くのは自分の部屋のベットの横に置いてある簡易トイレに移動する時の2、3歩ぐらいです。
(それもベットの手すりなどを持って2、3歩です)

それ以上はとてもじゃありませんが、手すりを持ったとしても歩くのは難しい状態でした。

祖母も1人では歩けないことを認識しているようで、何かある時はホームの人が用意してくれた「すず」を鳴らして、スタッフの方を呼ぶようになっていました。

しかし祖母は変に気を使うところがあり、スタッフの人に頼むことに申し訳ないと感じてしまうようでした。

被害妄想が発動している時は、気を使うどころかスタッフを呼びまくる祖母でしたが(笑)、被害妄想がおこっていない落ち着いている時は、やはりできるだけ迷惑をかけたくないという思いを持ってしまうようです。

ただこの気を使ってしまうことが、祖母にとって良くない出来事を引き起こしてしまいます。

この日はちょうど私の母が祖母に会うため宮崎に帰省する日だったので、先に宮崎に来ていた私は、母を空港まで車で迎えに行っていました。

私が母を空港でひろい、車で1時間ほどかけて祖母の家に帰ろうとし時、グループホームで1番お世話になっているスタッフの「メグさん」から母の携帯に電話がありました。

メグさん:「もしもし。遅くにすいません。〇〇です。(メグさん)」

私の母:「いつもお世話になっております。母(私の祖母)に何かありましたでしょうか?」

メグさん:「大変申し訳ありません、じつは先ほど△△さん(祖母)が転倒してしまい、腰のあたりを強く打ってしまったみたいなんです。」

私の母:「え!母は大丈夫でしょうか?」

メグさん:「転倒した時に腰のあたりを痛めてしまったようで、痛いとの訴えがあったので今救急で病院に連れてきて診察をしてもらっているところなんです。」

私の母:「すいません、ご迷惑をおかけして。私もすぐに行きたいのですが今空港に到着したばかりなのであと1時間以上はかかってしまうのですが。」

メグさん:「いえいえ、こちらがしっかりと見守りができずに転倒させてしまったので。本当に申し訳ありませんでした。今レントゲンを撮っているところで、この後診察となると思います。」

私の母:「そうですか。母のことよろしくお願いいたします。私もできるだけ速く病院に行けるようにしますので。」

メグさん:「お疲れのところすいません。また何かわかり次第、お電話させていただきます。」

祖母は、日が沈む頃、自室のカーテンを閉めようとして転倒してしまったとのことでした。

おそらくカーテンを閉めるためにスタッフを呼ぶのが嫌だったのでしょう。
祖母は1人で歩いてカーテンを閉めに行った時に転倒してしまったようです。

この後、またすぐにメグさんから電話があり、診察はすでに終わり「レントゲンを見た限りでは打撲でしょう」との診断を受けたとの報告がありました。

打撲だったので今日はこのままグループホームへ連れて帰り、今から祖母にご飯を食べさせるとのことだったので、メグさんにお礼を言い、私達はまた明日、祖母の様子を見に行くことになりました。
(もう夜の8時を過ぎていたので)

ただ、病院の先生からは一応、専門の整形外科でもう一度診察してもらってください。とのことだったので、明日、念のため病院へ連れて行くことに。

次の日、母が祖母を整形外科に連れて行ったのですが、やはりレントゲンをとっても骨折はないとのことでした。

しかし祖母はすごく痛がっており、その影響で機嫌もすごく悪くなっていました。

祖母:「もうあんなところへは帰らんよ!家に連れて帰って!」

私の母:「ホームやからよかったんやないの。1人暮らしやったら誰も病院に連れて行ってくれないよ?」

祖母:「家じゃこけとらん。あそこは手すりがないからこけてしまったんじゃ。」

私の母:「もう手すりを持っても歩かれへんやろ?だから、足がよくなるまでは家で1人暮らしは危ないわ。」

祖母:「あれぐらい昔はできたんじゃけどね。」

私の母:「昔はできたけど、今はもう足が悪いから。次からは絶対誰かを呼ばなあかんよ。」

もうグループホームへは帰りたくないという祖母を説得し、どうにかホームへ連れて帰りました。

ただこの後、1週間たっても祖母の痛みは引くことがなく、祖母は「どこどこの病院に連れて行け!」と自分のお気に入りの病院で診察を受けるまで納得できないようでした。

いくら私や母が「レントゲンを撮っても骨折はしてなかった」と言っても聞く耳を持ちません。

私たちはもう病院に連れていくつもりはなかったのですが、スタッフの人に相談したところ、寝ている時には痛がらないけれど、トイレに行こうとしたり動こうとすると異常に痛がるとの報告を受けました。

ネットで調べてみると、転倒した直後のレントゲンには写らずに後から骨折がわかる場合もあるとのことだったので、スタッフの方のアドバイスも参考に、最後に祖母のお気に入りの整形外科へ連れていくことになりました。

そしてこの後、祖母のお気に入りの病院で2回にわたり検査をした結果、なんと骨折していたことが判明します。

ではこの話は長くなりそうなのでまた次回に。

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